一籠がたった100元で、葱の香りに包まれたあっさりした味が特徴の小籠包が食べられるお店、正好鮮肉小籠湯包。

台北でも規模が大きい臨江街夜市の近くにあって、小さい店舗ながらいつもお客さんがいっぱいの隠れた名店。一籠がたった100元の小籠包は予想以上の美味しさであっさりと最後まで厭きずに食べることができます。


評価

  • 味 7点
  • 予算 100台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代

どんなレストラン?


お店の外観

観光客のかたにはそこまで有名ではないですが確実にその知名度を伸ばしている夜市、臨江街夜市。

夜市の規模としても非常に大きく、台北では士林夜市、饒河夜市に続いて三番目です。

今回ご紹介するお店はその夜市がある臨江街から北にもう一つ行った狭い路地にあります。

大通りからこの路地に入るとその暗さに不安になると思いますが、地図どおりに向かえば必ずたどり着けますので勇気を出してお進みください。



お店のすぐ前では従業員の方が手包みで小籠包を作っています。

こちらのお店は餡に葱をたくさん入れているのが特徴で、実際見てみると大量の葱が挽肉に混ざっていました。


個人的に少し気になるのが、台北から車で一時間のところにある宜蘭に今回ご紹介したレストランと同じ名前の小籠包の超人気店があります。

またそれだけではなく、宜蘭には正常鮮肉小籠包店という似た名前のお店もたくさんあります。

ややこしいことに正常鮮肉小湯包という人気店もあります。

これら似た名前の三つのお店はおそらく兄弟店(実際の血縁関係があるかはわかりません)だと思いますが、今回ご紹介するお店が宜蘭の超人気店の支店かどうかは調べましたがよくわかりませんでした。

私は宜蘭の本店で正好鮮肉小籠湯包(宜蘭には支店があります)、羅東で正常鮮肉小湯包を実際食べましたが確かに二つの味は似ていたと記憶しています。

もし今後確かな情報としてわかるようなことがあれば追記します。


注文の仕方は口頭のみです。

入り口のガラスのところに写真と値段つきのメニューがありますからそこから選んでください。

選ぶといってもメニューは三つだけです。



以前もご紹介しましたが発酵させない皮で作るのが、小籠湯包です。

従業員の方が忙しそうに皮を伸ばして丸い形に整えています。

小籠包の手作り風景をここまで間近で見たことがなかったのでわかりませんでしたが、皮の塊は予想以上に小さく中の餡もそこまでたくさん入れないことがわかりました。



そしてこれが蒸し器で蒸す前の小籠包です。

ちょこんと一個ある状態で撮影しました。。

これまた予想以上に小さく、あとで蒸し揚げたものの写真と比較してみて欲しいのですが、完成品はこの写真の1.5倍ほど横に膨らみます。



店内の様子

10人ほどしかキャパがない小さな店内です。

オーナーの居住区もかねているみたいで奥に行けば家庭のものが所狭しと置いてあります。



お店の奥の冷蔵庫にはビール等の飲み物が置いてありますが、値段がいくらかどこにも書いていないためわかりません。。

まあここまで安いお店なのでおそらくコンビニで買える値段だと思いますが。。



調味料

ほとんどの小籠包お店ではご自身でタレを作る必要があります。

ウスターソース、白酢、醤油、ラー油、刻みしょうががありますので、お好みでお作りください。


小籠包


湯包(100元)

一籠に8個入っていて100元は台北最安値に近いと思います。

皮から葱が飛び出していて、中の餡にたくさんの葱が使われていると食べる前からわかります。

大きさも標準的な大きさで小さいから安いわけではけっしてありません。



中の餡にはこれでもかというぐらい葱が入っているため、一口目から芳醇な葱の香りが口いっぱいに充満します。

そしてお汁にも葱から出たであろう甘みが強く感じられ、薄味に仕上げられた餡との相性もかなりいいと感じられました。

この甘みをたとえるならまさに玉ねぎをよく炒めてつくるオニオンスープの甘みで、個人的には少し強すぎると感じました。

皮は厚さにむらがありますが、充分薄く中の餡とのバランスも悪くないという感じです。

いずれにせよ100元でこの品質は相当高いといわざるを得ず、また化学調味料が使われていないのは個人的にかなり評価できると思います。



燒賣(100元)

いわゆるシュウマイです。

上に小ぶりながらエビが一匹のっていてプリプリしています。

葱味の小籠包と比べて味に特徴はありません。



酸辣湯(35元)

酸味と胡椒の辛さが癖になるサンラータン。

台湾にきた当初は苦手なものの一つでしたが最近では美味しく感じるようになりました。

こちらのサンラータンは悪くはないのですが、酸味が抑えられていて辛さにもパンチがありませんでした。

自分で白酢と刻みしょうがをいれたら味がしまっておいしくなりました。


まとめ

何度もいいますが台北で100元の小籠包がたべることができて、そして味も悪くないのなら人気があるのも素直にうなずけます。

葱の香りがつよくまた葱から出るあまさが強いので、本来の小籠包とはまた違った味わいになりますが、はまる人にはばっちりはまるのではないかと思います。

またオーナーも気さくなかたで私がお店にいったとき、日本のお客さんに翻訳アプリをつかってタレの説明をしていました。

場所がすこしわかりにくいのが欠点といえますが、たどり着いたら素晴らしい体験が出来ると思いますよ。



ごちそうさまでした。


正好鮮肉小籠湯包お店情報

営業時間
17:00-24:00

定休日
火曜日

最寄のMRT駅
信義安和 R04
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT信義安和駅3番出口から徒歩6分

住所
台北市大安區通化街57巷6-1號