阿伯蛋包麺

50年の歴史をもった麺料理の老舗レストラン。半熟卵と一緒に食べる麺は、不思議とクリーミーさを感じ、一瞬中華料理とは思えない感覚に陥ること間違いありません。

龍山寺で有名な萬華區にある老舗麺料理のレストラン。特にご飯時は、台北やら板橋やらどこからともなくサラリーマンがやってきてお食事をしたりお持ち帰りをしています。観光客のかたにはすこし来ずらい場所にありますが、一度食べたらやみつきになるそのクリーミーな麺料理を一度食べに来てください。


評価

  • 味 6点
  • 予算 85台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 現役世代
  • 化学調味料 5%

どんなレストラン?


お店の外観

台湾ではよく見る半屋台形式のレストランです。

お昼時になればどこからともなくバイクや車が来てこちらの麺をもって帰るひとであふれます。

ここいらにはオフィス街などありませんから、おそらく少し離れたとこからお客さんが来るのだと思います。

わざわざ遠くまでやってきてお持ち帰りする人がこんなにも多いのなら自然と期待が高まります。


今回はお店の中のお写真をとり忘れたので、文字での説明になりますが、店内は広くはありませんが、掃除がきちんとされた普通の大衆レストランといった感じです。

忙しいときは、ほとんど相席になると思います。

注文の仕方は、注文表に書き入れて食べた後にお会計をするシステムです。


私がこちらのお店にうかがったときもちょうど席があいてなくて相席になりました。

相席の方はアラサーの台湾人カップルで、聞くともなしに聞いていたら彼らはどうやら近々日本に旅行にいくようでした。

二人とも楽しみにしているみたいで、旅行の計画を食べながらしているのですが、その中で気になるワードがありました。

それは、情人節という言葉です。


情人節


情人節を日本語に直すと恋人の日という意味になります。

台湾ではこの情人節が年に二回あります。

一つ目は旧暦の7月7日の七夕、もう一つは新暦の2月14日のバレンタインデーです。

日本で七夕といえば子供が短冊に願い事を書く日という、どちらかといえば子供を対象にした日ですが、台湾では七夕は完全に大人のための日になっています。

由来はもちろん日本と同じで(といいますか日本の七夕が中国からの影響を受けています)織姫と彦星が一年に一度だけ会える日というあの説話です。

そのため七夕の前から台湾ではこの記念日を売りとした商戦が展開されます。

私の相席したカップルもおそらくその一環として男性が女性に日本旅行をプレゼントしたに違いありません。

ちなみにバレンタインデーも男性が女性にプレゼントをする日です。

少し考えましたが、台湾では誕生日以外女性が男性にプレゼントをする日はないように思います。

台湾男性との出会いも悪くないとおもっている女性読者様におかれましては、台湾に来られる理由にご飯、観光以外にも、婿探しの項目を追加しといてください。。


2019年8月7日は旧暦の7月7日にあたる七夕でしたので、ふと思いついて今回の記事に情人節について書きました。

完全に脱線しましたが、まあこれはこれでいいでしょう。


さて本来の食レポに戻ります。

お料理


蛋包麺(65元)

大量の麺の上に豆干と半熟卵がのったこちらの看板メニュー。

麺の下にはソースが入っていますので食べるときにしっかりとかき混ぜてからいただきます。

今回注文したのは小サイズです。

麺をたのむと大きさにかかわらずスープが無料でついてきます。



写真の編集時いつも気づくのですが私の混ぜ方本当にあまいです。

もっとしっかりと混ぜたほうが美味しいと思いますが、あまり混ぜるのが得意ではないのでいつも写真のような中途半端な感じになっています。


さて気を取り直してこの料理の食レポをしますね。

まずこちらの料理、下のソースを絡めると日本のソース焼きそばに似た香りと味がします。

実際は少し甘めのお醤油タレだと思うのですが、台湾にもウスターソースはありますからそれが入っているかもしれません。

そしてこのソースを半熟卵と絡めるとなぜかすごくクリーミーな感じになり、すこし重たくはなりますがおもしろい味に変化します。

麺は細めんで、ソースにあまり絡まないのでそこまで重たさは感じませんが、もし味が強いとおもったらテーブルの調味料を入れて調整してください。

麺の量は他のお店と比べて多めです。

もし小食を自認するなら二人で小を一つたのむだけで十分だと思います。



貢丸湯(無料)

麺を頼めば無料でついてくるスープ。

味は薄めで特徴はありません。

パクチーが大量に入っているのでパクチー嫌いは注意してください。



豆芽菜(35元)

日本語に訳すと、茹でもやし。

テーブルに運ばれてきた瞬間あまりの多さにすこし唖然としました。

入っている容器が先に運ばれてきた、麺と同じ器に入っています。

当然食べ切れませんでした。


まとめ

外食文化の台湾で50年間看板を守り通すことの難しさを考えれば、それだけで価値があるといわざるを得ません。

麺と半熟卵を組み合わせたありそうでなかったB級グルメの老舗レストランは今も昔も変わらず人々から愛され続けています。

そのサービス精神はいうまでもなく、店員さんもきびきびと働いています。

こちらにいらっしゃるには少し距離があるため、初めての来台の方にはオススメしませんが、台湾に何度も来ているかたには強くおすすめいたします。



ごちそうさまでした。


阿伯蛋包麺お店情報

営業時間
03:30-14:00

定休日
無休

最寄のMRT駅
龍山寺 BL10
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT龍山寺2番出口から徒歩13分

住所
台北市萬華區雙園街88號