今回の台湾飯は新北市三重区にある素晴らしくおいしいイカ団子スープがいただけるお店をご紹介します。お店で使っているイカは、独特な食感がある台湾でよく見かける干しスルメイカの戻しではないため日本の方のお口にも合うと思います。一度食べたら忘れられないその深みがあるスープとこりこりの食感のイカ団子を是非皆様もご堪能ください。
コンテンツ
評価
- 味 8点
- 予算 110台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 現役世代
どんなレストラン?
お店の外観
歩道にむりやり調理場をもってきて営業している台湾ではよく見かけるタイプのお店です。
お店の形態としては夜市屋台に近いのですがこちらのお店は朝から晩までフルで営業していますので扉のないレストランといったほうが正確かもしれません。
写真を見ていただいたらわかる通りお店の規模はかなり小さくまた看板も小さいのでお店にお越しの際は見過ごさないように十分に注意してくださいね。
お店は台北市のとなりの新北市三重区にあります。
台北から地下鉄一本でこられまた距離も近いため台湾飯では台北のレストランとしてご紹介しますね。
また以前本ブログ台湾飯でも紹介しましたがお店のすぐ近くにはルーローファン天国三重区がほこるおいしいルーローファンのお店がありますのでそちらも併せてチェックしてみてください。
おかわり台湾飯。三重区がほこるおいしいルーローファンが食べられる人気レストランの一つ。五灯奨猪脚飯。
お店の様子
お食事スペースは屋根付きの通路上に簡易的な椅子とテーブルを置いただけのシンプルなものになっています。
衛生状態はいいとは言えずまた目の前の道路の交通量はすくなくないためゆっくりとお食事をすることはできません。
一応大型の扇風機がおいてありますが暑い夏などは汗だくになってお食事をすることになりますのでそれなりの覚悟が必要なことをあらかじめご了承ください。
お店には大きな寸胴が備え付けられていてイカ団子のスープがぐつぐつと煮込まれています。
人気店なのでお店の大将は忙しそうにスープをお皿に注いでいます。
私がお店に来た日は日差しが強い6月ごろだったと思いますが、それでもこちらのおいしいスープをもとめてたくさんのお客さんが汗だくになりながらそれを飲んでいました。
大ぶりのイカをおしみなく使い粗くすりつぶしたお店自慢のイカ団子です。
イカの食感を大事にするため別に調理していてまた煮込み時間も長くならないように調整されているみたいです。
こちらはイカ団子スープといっしょに食べるためのビーフンが用意されています。
メニュー
メニューはシンプルに二つだけになっています。
注文方法は口頭で直接店員さんにお伝えください。
お会計は先払いになります。
「羹」とは日本語で「あつもの」と呼ばれるとろみがついたスープのことで「花枝」とはコウイカのことです。
台湾でよく見かけるイカの種類にまよったのなら以前に説明したことがありますのでそちらを参考にしてください。
「米粉」とはビーフンのことです。
おかわり台湾飯。これを読むと台湾でイカを注文するときに迷いません。
テーブル周りはこのようになっています。
醤油や黒酢などで味の調整ができますが個人的にはどちらも必要なかったです。
ただ食レポでも詳しく言いますが、スープは独特の甘さがあって食べ続けているうちにそれ単体だけでは少し物足りなくなりますので、写真中央にあるラー油を是非スープに加えてみてください。
味が引き締まりおいしさが倍増すると思います。
お料理
ビーフンの炒め物です。
具にもやしを入れただけのシンプルなものですが、おそらく下味にイカのスープが使われていてうまみがすごいです。
ビーフンの硬さも歯で噛むとさくさくと音を立ててちぎれるような子気味のいい食感が残っていてまた油っぽさもあまり感じずこちらも私の好みに合っています。
あまり食べなれていないこともあり個人的にビーフンはあまり好きではありませんがこちらのものはどこか他とは違うおいしさを感じることができかなりおススメです。
小ぶりなお椀にイカ団子が6、7個入っているスープです。
スープには軽くとろみがつけられていてまたアクセントに揚げニンニクがまぶされています。
スープにはイカのうまみがでているだけではなく、完全に私の予想になりますが野菜からでる甘みもしっかりと感じることができ全体的に薄味ながら、素晴らしい味の競演を楽しむことができます。(コクもしっかりとあるので豚骨も出汁に使われているような気がします。。)
台湾では甘みが強めにでたスープが人気があるみたいでよく見かけますがここまで洗練されたものはなかなか出会えることはありません。
余談になりますが台湾のかたと食事について話すときよく「回甘」という言葉を耳にしますが、これはもともとはお茶を飲むときに感じるほのかな甘さを表現するときに使われていた言葉で今はスープ等汁物を飲んだ後味に甘みを感じることの意味でも使われています。
このスープはまさにその回甘が見事に表現されていてのどを過ぎるたびに何とも言えない甘みが口全体に広がります。
この部分に関しては好き嫌いが分かれると思いますが先ほども言いましたがこのスープにラー油を垂らすと甘さが緩和されるだけではなくかなりパンチのきいたスープを楽しむことができますので甘さが苦手な人でも問題なくおいしくいただけると思います。
そしてその完璧に近いスープに合わせるのがこれでもかといわんばかりにこりこりしたイカ団子です。
団子にはイカのすり身も入っているとは思いますが食感からはイカのぶつ切りが入っているような感じがしてイカそのものの味を楽しむことができます。
もちろんイカは新鮮そのものので臭みなどはまったくありません。
総評としてはこのスープの欠点は器が小さいということぐらいしかないですね。
まとめ
今回の台湾飯は旨味、味、素材、全てが超一流の極上イカ団子スープ専門店をご紹介しました。
一口食べるとわかる極限まで洗練されたその味はまさに台湾の屋台料理のすごさを改めて感じさせてくれます。
スープの中に甘みがでているためもしかしたら一口目で苦手だというかたもいらっしゃるかもしれませんが、備え付けのラー油を入れると完璧な仕上がりになりますので必ず憶えておいてくださいね。
イカのうまみをこれでもかと表現した極上のイカ団子スープをみなさんも是非一度ご賞味ください。
ごちそうさまでした。
お店情報
営業時間 8:30-23:00 定休日 火曜日 最寄りのMRT駅 台北橋 O13 台北地下鉄路線図 アクセス MRT台北橋駅出口から徒歩7分 住所 新北市三重區正義北路51號