今回の台湾飯は、米粉を使った麺料理を数多く取り揃えているあっさりとしているうえに腹持ちもいい雲南料理のレストランをご紹介します。米粉を使った麺料理といえばベトナムのフォーを思い出す方が多いと思いますが、それとはまた違った食感で楽しめるので麺好きの方には特におすすめのお店になります。台湾旅行中にあっさりとしたものが食べたくなったなら是非こちらのお店にお越しください。
コンテンツ
評価
- 味 7点
- 予算 190台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 全世代
どんなレストラン?
お店の外観
お店の入り口付近には、陶器をたくさん使ったおしゃれで現代的な装飾品が飾られていて目を引きます。
お店が提供しているお料理は伝統に裏打ちされた素晴らしいものなのでそれとのギャップに驚きますが、お店がおしゃれできれいなことで嫌がる人はいませんのでこれはこれでありなのかもしれませんね。
このお店がある場所は、これまでも台湾飯で何度かご紹介してきた通称「東区」と呼ばれる地域にありおしゃれで若者向けのお店が多いためこういったデザインを採用したのかもしれません。
最寄りの地下鉄の駅は「国父紀念堂」で駅からも近く観光客のかたでもお気軽にこられる立地にあります。
店内の様子
外観と同じく店内もおしゃれで近代的なデザインを取り入れています。
お食事フロアは広々としていてかつ清潔感がありますので日本の方にもゆっくりとお食事を楽しんでいただけると思います。
各テーブルには備え付けのメニューが置いてあります。
着席後こちらを見て注文をお決めください。
テーブルに案内されるときにメニューは渡されませんのでご注意ください。
メニュー
注文方法は店員さんによる聞き取り方式です。
メニューには日本語訳はついていませんが写真がありますのでそちらを見てゆっくりとお決めください。
お会計は食後になります。
メニューの最後にお店の経歴が簡単に紹介されていますが、こちらのお店も台湾でいわゆる「眷村菜」と呼ばれる戦後台湾に移住してきた人たちによってもたらされた中国各地のお料理を扱うレストランの一つのようです。
眷村菜には日本のかたにとってはもはや台湾料理として認知されている小籠包や豆乳も含まれていて今の台湾の食文化を彩っています。
もしみなさんが台湾旅行でお食事を楽しみにされている方がいらっしゃれば本場の物とは少し違う台湾風にアレンジされた各地中華料理のお店つまりは「眷村菜」をお探しになって楽しまれるのもいいかもしれませんね。
おかわり台湾飯。眷村菜を詳しく解説。
お店の看板料理の一つである破酥包は蒸す前の状態をお持ち帰りすることができます。
破酥包とは簡単にいうと肉まんなのですが、肉まんの皮とはまた少し違った食感でずっしりとした食べ応えを味わえます。
雲南省名物の調味料もお買い求めいただけます。
お食事のあと気になるものがあれば一つお土産に購入してみてもいいかもしれませんね。
お料理
こちらは先ほどご紹介した雲南省の肉まんです。
味は洋葱肉包を選びました。
餡のお肉には豚挽肉が使われていて甘みがたっぷりと出た玉ねぎとともに少し甘めの醤油ベースの味付けになっています。
肉まんの皮はふっくらとはしておらずどちらかといえばぼてっとした感じです。
このように書くとまずそうに感じるかもしれませんが決してそんなことはなく、ぼてっとはしていますが皮の層が何重にもなっているためむちっとした食感が楽しめるだけではなく、がっつりとした食べ応えを味わえ濃厚な小麦の香りも楽しむことができます。
ここまで書いて思ったのですがこの食感はまさに551蓬萊の豚まんの皮に似ています。
関西の方にしかわからないと思うのでこの表現は料理レポとしては適切ではないかもしれませんがまさにあれです。
完全に余談になりますが551蓬莱の創始者は台湾嘉義出身の羅邦強さんです。
米粉でつくった麺を牛バラ肉や豚の挽肉等といっしょに混ぜながら食べる冷麺です。
冷麺のスープは台湾でよくあるゴマダレではなく醤油ダレなので台湾在住のかたにとっては貴重な存在です。
野菜お肉ともに新鮮でおいしく麺やタレとの相性も悪くありません。
ただこちらの米粉の麺はかなり細いうえに柔らかいためお口の中で簡単にぶちぶちと切れてしまいます。
個人的には冷麺でたべるときは麺には腰があったほうがおいしいと思うのでおススメはできませんが、日本の冷麺の麺とは違って米粉の麺はかなりあっさりしているので夏バテで食欲がないときにはむしろこちらの麺のほうがおいしく感じるのではないでしょうか。
こちらがお店の看板メニューで土鍋に入った熱々のスープにご自身で薄切り肉や米粉の麺を入れてしゃぶしゃぶして食べるお料理です。
スープは鶏ガラでとったあっさりとした出汁をベースに薄味で仕上げられていて奥深い味にしあがっています。
食べ進めていくとスープの濃厚さが舌に残る感じがするのでもしかしたら豚骨も出汁に使っているかもしれません。
食べ方は写真にあるように日本のしゃぶしゃぶを食べるようにして薄切りされた豚肉をスープにいれていただきます。
お肉は薄切りにされていますので少しお湯にくぐらせるだけで火が通ります。
ただスープが冷める前にはお肉はしゃぶしゃぶしてください。
米粉の麺は生でもいけますのでこちらはどのタイミングでいれていただいてもいいと思います。
今回はお肉をしゃぶしゃぶしてすぐに麺を全部いれていただきました。
一つ一つの具を楽しむのもよし、全部をまとめて味をごちゃまぜにしていただくのもよしとなかなかに面白いお料理だと思います。
米粉の麺に関しては先ほどの冷麺とは違って水分が多いためかつるんとのどを通るので腰の弱さは気になりませんでした。
まとめ
今回の台湾飯はもうすっかりおなじみの台湾でいただける台湾風にアレンジされた雲南料理のレストランをご紹介しました。
注目はなんといっても食べる直前にしゃぶしゃぶする過橋米線で楽しみながら食べることができる珍しいお料理だと思います。
全体的に味もあっさりとしますし、冷たいメニューも取り揃えてありますから暑い夏の台湾を乗り切るにはもってこいのレストランだといえます。
東区でゆっくりと買い物を楽しんだあとは是非こちらのお店で珍しいお料理をお楽しみください。
ごちそうさまでした。
云滇 Yundishお店情報
営業時間 11:00-21:00 定休日 無休 最寄りのMRT駅 国父紀念館 BL17 台北地下鉄路線図 アクセス MRT国父紀念館駅3番出口から徒歩5分 住所 台北市大安區光復南路290巷5號