一度食べたら癖になるスルメのとろみスープがおいしい創業100年の老舗レストラン、兩喜號魷魚羹。

龍山寺の近くにある創業100年の超老舗のレストラン。ここまで長いのは台湾全土を見渡してもそこまで多くはないはず。おいしいのはもちろんのこと長く地元の方に愛されるのにはきっと理由があるはず。その理由を探すため今回台湾飯はこちらのお店にお邪魔しました。


評価

  • 味 7点
  • 予算 90台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 全世代
  • 化学調味料 5%

どんなレストラン?

お店の外観

台北の観光名所の一つ龍山寺のそばにある創業100年の老舗名店。

お寺を参拝したあとにお寺の周辺でご飯をたべるのが昔から今まで台湾人の習慣として続いています。

以前もいったことがありますが、台北でおいしい大衆レストランを探すには、お寺を探すことです。

お寺を探すことができたらその周辺には高い確率でおいしいお店があります。

より確実なのは、お昼過ぎのお寺の周りのお店で行列ができているところは間違いないですね。

台湾旅行で使える一つのテクニックとしてみなさん覚えておいてくださいね。。

お店のお客さんは観光客も多いですがそれよりも地元の方のほうが多いです。

お店は狭いですが奥行きがありまた二階席もあるためけっこうなキャパがあります。



店先には屋台がせせり出ていて通行人の目と鼻においしさを訴えかけてきます。

とくにスープのいい香りが一面に漂い寒くなるとこれだけでお店に入りたくなるような感じです。

今回は店内の様子の写真をとり忘れていたので文章で説明しますが、まず清潔度は大衆レストランとしては綺麗なほうだと思います。

もちろん掃除もきっちりとしていますし、お客さんが出た後の膳を下げる速度も速く、台湾でよくありがちなずっと机に食べ残しがあるような状態はここでは見られません。

個人的には問題ないですが気になる方は自衛をお願いします。


龍山寺は台北で一番古いお寺として有名で人気観光地としてその地位は不動のものになっていますが、実はここらは治安があまりよくありません。

その理由の一つが、龍山寺の目の前の公園にたむろするホームレスのかたがたです。

もちろん彼らをひとまとめにして怖いといっているのではなく、その土地になれた我々のようなものからすれば大体わかっていますから問題ないですが、これが土地勘のない旅行者からすれば、この場所はおそらく恐怖の対象に十分なりえると思います。

もう一つが立ちんぼの存在です。

先ほどのホームレスの方を対象に夕方ぐらいからここいらはおばさんの立ちんぼがたくさん街にあらわれます。

こちらは危険度は低いですが、例えば小さなお子さん連れのご家族のかたには気になる情報だと思います。


まとめると、龍山寺周辺はホームレスの方々がたくさんたむろしていて、夜になるとおばさんの立ちんぼがたくさん現れ、街の治安はあまりよくないので夜遅くにはなるべくこちらには来ないでくださいね。



店先の屋台を通るとすぐに厨房があります。

元気な台湾のおばちゃんたちが忙しそうに働いています。

こちらのおばちゃんは典型的な大阪のおばちゃんで私が日本人とわかるとすぐに話しかけてきましたww

ただおばちゃんは話しながらもしっかりと手は動いていますからやはりすごいですw

話した内容はどこに住んでるのとか当たり障りのないものばかりでしたが、写真の許可を求めると、「写真?あんた私を撮るの?恥ずかしいわ。」という典型的なボケをかましてきたので、「こんな綺麗な方を撮るチャンスはなかなかないから」とのっかたら同僚とギャハハと盛り上がっていましたww

やはり台湾のおばちゃんは大阪と似ています。間違いありません。



お店にはいるとまず店先で内用(店内用)の白い注文表をとって中に進んでください。

席は自分で空いている席を探します。

席が決まると各席ごとに用意されているメニューを見ながら注文表に食べたいものを記入してください。

ちなみに青い注文表は外帯(お持ち帰り)用ですので間違わないようにお願いします。


メニュー

メニュー

メニューは各テーブルの壁にかかっています。

繰り返しになりますが、注文方法は記入式です。

写真つきのメニュー表をみてゆっくりお決めください。

そのときテーブル番号を書き忘れないようにしてくださいね。


兩喜號魷魚羹のメニュー


注文表

こちらが書き込み式の注文表です。


テーブル周り

こちらがテーブル周りです。特別なものはありません。


お料理

現炸牛蒡天婦羅(30元)

日本語に直すと牛蒡が入ったさつま揚げです。

甘さが控えめで牛蒡の香りがしっかりとたのしめる上質なものでした。


燙青菜(35元)

季節の野菜を茹で上げたものにニンニクチップスとオイスターソースで味付けしたものを加えた料理です。

今回は野菜にほうれん草が使われていました。

ほうれん草は新鮮で茹で方もいいのですが、ソースが市販の物をつかっていてあまりおいしくありませんでした。


米粉炒(35元)

ビーフンの炒め物です。

こちらのビーフンは臭みがまったくなく、歯ごたえもよくとてもおいしくいただきました。

味付けは、塩コショウに少しの醤油といった薄めの味付けで、スープと合わせて食べるのにちょうどいい塩梅になっています。

油っぽさもあまりなく食べやすかったです。


炸魚塊焿小(55元)

とろみスープに白身魚のつみれを揚げたものが入っているお料理。

まずこちらのスープに驚かされました。

スープの味付けは薄味で出汁のうまみもしっかりとしていて飲みやすいのですが、個人的に驚いたのは味ではなくスープのとろみ具合です。

ドロっでもなくトロっでもないこのとろみは、普通のとろみが片栗粉で作ったとろみとするならこちらのとろみは葛で作ったとろみのようにあっさりとした粘りが楽しめます。

つみれの揚げ物もしっかりと味がついていて薄味のスープにちょうど合うよう調整されています。

上にのっているのはパクチーですので苦手な人は最初に店員さんにお伝えください。


兩喜魷魚羹小(55元)

こちらが看板メニューのスルメのとろみスープです。

とろみに関しては先ほどと同じなので省略しますが、こちらのするめはしっかりと処理されていてまったく臭みがありません。

さらには歯ごたえもしこしこで食べやすく、するめ以外の練り物の食感とのバランスかなりいいです。

さすが100年の歴史があるお店の看板メニューといった感じでこれはマストで注文してください。


まとめ

さすが台湾のB級グルメといった感じで今回もすばらしいレストランをご紹介しました。

台湾は海に囲まれてはいますが、海鮮系のお料理のお値段は総じて高いためなかなか食べられないのが残念なところです。

その中にあってスルメやつみれではありますがお安くおいしく海鮮料理が食べられるのはやはりうれしいものですね。

日本ではあまりない独特のスルメの食感があじわえるとろみスープをこちらのレストランで是非皆さんも食べてみてください。



ごちそうさまでした。


兩喜號魷魚羹お店情報

営業時間
10:00-24:00

定休日
無休

最寄のMRT駅
龍山寺 BL10
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT龍山寺駅1番出口から徒歩2分

住所
台北市萬華區西園路一段194號