私も台湾で初めて食べた酸菜白肉鍋のお店を今回はご紹介します。うわさにはきいていましたし、台湾駐在の日本のかたにとっては有名みたいでかなりの後発となりましたが、酸っぱい鍋ってなんやねんという皆様の疑問に完全にお答えします。その存在を知ってても味がよくわからず二の足を踏んでいる以前の私のような方の背中をそっと押してあげたい、そんな気持ちでこちらの食レポを作成します。
コンテンツ
評価
- 味 7点
- 予算 430台湾ドル/人(ランチのみ)
- サービス 悪い
- 客層 現役世代
どんなレストラン?
台北の若者に人気のエリアである通称東区にある酸菜白肉火鍋専門のレストラン。
デザインはいいのですが建物自体は古く見た感じも綺麗ではありません。
東区にありますが、駅からは少し距離がありレストランのまわりの環境は住宅地といった感じです。
店内も改装をしてから月日がたった感じがして綺麗とはいえません。
もちろん掃除等はきっちりされていますので最低限の衛生環境は整っていますが、こちらのレストランのお値段を見るとどうしても一言いいたくなるそんな感じです。
座席数はお二階も含めると相当な数を確保していてキャパはかなり大きいです。
ですがやはり人気店ですし、寒くなると台湾の方は鍋を食べる頻度が増えますので確実にこちらでお食事をするには予約をしたほうがいいと思います。
テーブル周りはさすが中級店といった感じで落ち着いた雰囲気があります。
テーブルクロスがあるのはもちろんのことお絞りもしっかりと用意されています。
ただお絞りは最初の一回だけで、食後やデザート前にも提供されていたらよりよかったのになと感じました。
メニュー
メニューは点心が少しあるぐらいであとは全部酸菜白肉火鍋についてのみです。
鍋の材料であるお肉や海鮮、野菜とメニューは充実していますが、やはりおススメなのはランチセットです。
お手ごろな価格で酸菜白肉火鍋が食べられるだけではなく、少し癖のある味ですのでもしも食べられなくてもランチの値段ならまだあきらめもつきますよねw
いや少し脅すようなことをかきましたが、よっぽど偏食ではない限り大丈夫ですよww
味のレポートは鍋のところでこれでもかと詳しく説明しますのでご安心ください。
注文方法は聞き取り式です。
コミュニケーションが苦手な方はメニューがあるので指差しでいきましょう。
もしそれでもだめなら片言ですが日本語がしゃべることができる店員さんもいますので大丈夫ですよ。
お会計は最後になります。
台湾では鍋につけるタレを自分で作るところが多いです。
ただしこちらのレストランのタレに入れる調味料は他の鍋料理と比べてかなり多いです。
食レポのところでもいいますが、酸菜白肉鍋はスープの味がかなり淡白ですからタレで味を調整する必要があります。
そのためこんなに調味料が多くなったんだとおもいます。
ちなみにタレの作り方は、店員さんいわく全部を少しずつ入れるみたいです。
面倒くさいですけど最初のタレはそのとおりに作ってお試しください。
これが全部の調味料を少しずつ入れたタレです。
味がいろいろありすぎてまとまりにかけるのではないかと危惧していましたが、ぜんぜんそんなことはなく意外にもきちんとまとまっていました。
ですから最初はこの味をベースに二回目からお好きな味を探るのがベストかと思います。
こちらは鍋のスープが少なくなってきたらいれるための予備のスープです。
スープが少なくなれば店員さんが気づいて入れてくれるときもありますが、見ていてそうではないこともありました。
ひどいのになるとお客さんの要求に遠くから大きな声で、そこにスープがあるから自分でやってといっているときもありましたww
これで一割のサービス料がかかりますから驚きです。
酸菜白肉鍋
酸菜白肉鍋のランチセットです。
セット内容は、お肉、高野豆腐、たらのつみれ、季節の野菜、酸菜、焼餅(中華式パン)、デザートがつきます。
お肉は豚肉、牛肉、羊肉から好きなものを一つ選べます。
注文が終わってしばらくすると、写真の銅鍋が運ばれてきます。
この銅鍋の上の三角円錐の中には熱々の炭が入っていて中央から鍋全体を温めています。
三角円錐の上には小さな可動式の蓋がついていてこれを開け閉めすることで空気の通り道をつくり火加減を調整します。
上から覗き込むとけっこうな熱風がきますので注意してくださいね。
私はやけどしそうになりましたww
セットメニューの、季節のやさいと、高野豆腐とたらのつみれ、酸菜があります。
野菜をのぞいて、最初に店員さんがこれらを全部鍋に入れてくれます。
季節の野菜は新鮮でみずみずしく生でも食べられそうです。
高野豆腐は日本のものと比べてきめが粗い感じですがこれはこれでおいしいです。
たらのつみれは特別な感想はありません。
酸菜はこの鍋の根幹をなす部分です。
まず味は思ってたものより酸味がつよい反面塩味はほとんどしません。
日本にある白菜の漬物の甘さと塩気をなくして、少し酸味と苦味を加えたものが酸菜の味になります。
もちろんこれ単体でたべれば全くおいしくありませんが、鍋のスープとタレにつけて食べれば苦味が緩和し、酸味と白菜本来の甘みを感じることができます。
またお肉のところでもいいますが、この酸味が豚肉の脂っぽいところを食べやすくし、豚肉といっしょに食べると相乗効果でどちらもよりおいしくなります。
羊肉は少し臭みがありますが、こちらも新鮮で食べやすかったです。
脂身が多いように思いますが、食べてみると酸菜のこうかでこの脂身がすっきり洗い流されてしつこさをまったく感じません。
やはりこの鍋は豚肉の脂身をおいしく食べるためにつくられたといってもいいと思います。
こちらのレストランの出汁は、蟹、干し蝦、牡蠣、干し椎茸でとっています。
海鮮が多めに入っていますが海鮮の味は、酸菜の酸味に及びませんが後味でしっかりと感じることができます。
ただ出汁としてはかなり薄く作られているため、日本でいったら昆布出汁でつくる水炊きみたいな感じになります。
(博多の水炊きとは違いますよ。。)
両者とも出汁の味付けが薄いためタレがそれらの完成度を左右します。
点心専門の料理人が作っている中華式パン。
パリパリサクサクでおいしいです。
少量のバターが練りこまれていますが個人的には何も味がついていないほうが好きです。
あんこをお持ちで包んだデザート。
甘さ控えめでこちらもおいしかったです。
まとめ
私自身も台湾で初めて食べた酸菜白肉鍋。
鍋が酸っぱいときいてどうしても想像ができず今まで敬遠してきましたが、食べてみたらそこまでの拒否反応は起こりませんでした。
ただやはり酸っぱいのは酸っぱいので酸味が苦手な人は手を出したらいけません。
また味のレポートは詳しく書きましたので、興味のある方はしっかりとレポートを読んでいただいてから挑戦してみてください。
ごちそうさまでした。
圍爐お店情報
営業時間 11:30-14:00/17:30-21:30 定休日 無休 最寄のMRT駅 忠孝敦化 BL16 台北地下鉄路線図 アクセス MRT忠孝敦化駅3番出口から徒歩4分 住所 台北市大安區忠孝東路四段182號