地理的に近いこともあって台湾で東南アジアのレストランを探すのは難しいことではありません。高級なお店もありますが圧倒的に多いのが大衆レストランですので、お手軽に東南アジア料理が食べることができます。その中にあって今回ご紹介するお店は完全に台湾人の味に改造されたベトナム家庭料理のレストランです。
コンテンツ
評価
- 味 6点
- 予算 200台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 若者
- 化学調味料 5%
どんなレストラン?
士林地区にあってすごい人気のベトナムレストランがあると伺ってやってきました。
最寄の駅は地下鉄士林駅で駅からは歩いて10分かからないぐらいの距離にあります。
台北で一番有名な士林夜市とは反対方向に行きますので夜市のついでというわけにはいきませんが十分歩ける距離で立地条件はいいといえます。
お店の外観の写真からはわかりにくいですが、こちらのレストランは正面向かって右手に同じ系列のお店で精進料理専門のレストランがありますので、お間違いないように気をつけてくださいね。
今回ご紹介するレストランは向かって左側のお店です。
ところどころにベトナムの雑貨がおかれていて、ベトナムの雰囲気がすこしだけ味わえます。
お店自体はそこまで大きくないため混雑時にはおそらく待ち時間が発生する可能性があります。
店内は薄暗いですが、清潔度は大衆レストランとしては綺麗なほうだと思います。
お店のレジ横におかれたフランスパン。
ベトナムは1887年から1945年までフランスに植民地化されていたため実は食文化の面でフランス料理の影響を 色濃く受けています。
その代表的なものがフランスパンで、このベトナムのパンはフランスパンを基礎としてアレンジされています。
簡単に言えば小麦粉に米粉を混ぜて作るためフランスパンほど固くなく軽い食感で食べることができるのが特色です。
こちらのレストランのパンは食べていないのでどうかはわかりませんが、見た感じでは本場のものとは違う感じでした。
余談ですが、私が以前ベトナムのホーチミンで食べたフランスパンは、たくさんのハエが飛んでいるような汚い大衆レストランでしたが、ほんとうにおいしく感動したのを憶えています。
メニュー
写真つきのメニューでわかりやすいです。
注文方法は記述式で、蛍光ペンを使って直接注文表の料理名の空欄にその数を書き込んでください。
注文表右上の桌號(テーブル番号)の書き忘れに注意してくださいね。
またお会計は先払いになります。
注文がすむとお皿やお箸の用意はセルフサービスでお願いします。
場所はお店奥のカウンター手前になります。
また見にくいですが、テーブル下には調味料やベトナム料理には欠かせないライムなどが置かれています。
お水もセルフサービスでお願いしますね。
さあこれで食べるための準備がととのいましたのであとはお料理運ばれてくるのを待ちましょう。
お料理
ご存知ベトナム名物生春巻きです。
豚肉の薄切り、蝦が丸まる一匹と内容はかなり豊富でかつサイズもかなり大きいのでお得感があります。
ライスペーパーももっちりとしていて食べやすく、具も全てが新鮮でおいしくいただけました。
ただタレはあまりおいしくなく、おそらく市販のものを使っているのが唯一の不満点ですね。
パパイヤのサラダです。
青パパイヤをはじめとする野菜は新鮮そのもので切り方もしっかりと大きさが揃えられていて、丁寧に作られていることがわかります。
量もかなり多いのでこちらもお得感はありますが、味付けには特別感はなくごく普通です。
ベトナム名物の牛肉のフォーです。
たくさんの野菜と薄切り牛肉がのっていて量もかなり多いと感じました。
薄味のスープで少し物足りなさはありますが、ライムや調味料をいれて調整したら問題なくなりました。
ただうまみの部分ではやはり化学調味料頼りの部分が感じられたのが少し残念でした。
麺は個人的には好きなサイズで食感もよく素直においしいと思いました。
具の牛肉に関しては噛み切るのが大変だと思うくらい筋張っている箇所に当たってしまい半分ぐらい残してしまいました。
正直こちらのお店で牛肉フォーを注文するのはやめたほうがいいかもしれません。
お店のおススメとして注文した、細切り鶏肉と野菜の米粉麺。
日本の冷麺のベトナム版といったところです。
具には細切り鶏肉や新鮮なやさいがふんだんに使われていてこちらもボリューム満点です。
まずこちらの米線は細さがちょうど日本のそうめんよりやや気持ち太いといった感じで個人的には食べやすい大きさでした。
野菜もしっかりと長さを揃えて切られているため食感でも楽しむことができ麺との相性もかなりいいです。
また細切り鶏肉は新鮮そのもので噛むと肉汁があふれてきて先ほどの牛肉とはうって変わっておいしく感じました。
これら全てを混ぜながら食べるのですが量が多いにもかかわらず、味付けもあっさりしていてけっこうすんなり食べきることができました。
まとめ
台湾は間違いなく東南アジア料理を食べるのに適した都市だと思います。
もちろんおいしい、おいしくないはあると思いますが、それでも選択肢が多いのは消費者にとってはうれしいことですね。
台北でベトナム料理を食べるなら今回ご紹介したレストランはマストとはいいませんが、なにかのきっかけで近くをお通りのさいは是非よってもらいたいお店です。
ごちそうさまでした。
越郷越南美食館お店情報
営業時間 11:00-15:00/17:00-21:00 定休日 無休 最寄のMRT駅 士林 R16 台北地下鉄路線図 アクセス MRT士林駅1番出口から徒歩9分 住所 台北市士林區文昌路34號