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本場中国陝西料理を台湾風にアレンジした台北でも数少ないレストラン。
日本のかたにはあまりなじみがない陝西料理を台湾人の好みにあわせてアレンジしているすばらしいレストラン。雰囲気がある店内で思いっきり陝西料理に驚きまた楽しんでください。
評価
- 味 8点
- 予算 350台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 現役世代
どんなレストラン?
地下鉄善導寺駅から徒歩圏内にあるこちらのレストラン。
夜になると派手な電光の店名が目印になります。
器だけの電光と箸と麺が出る電光が交互に映っています。
無駄に派手とはまさにこのことですね。。
レジの後ろにあるなにやら怪しげな標語。
陝西の特徴を自虐的にまたユーモラスに紹介しています。
お店のおかみさんともお話させていただきましたが、おかみさんご夫婦は、仕事の関係で5年陝西に住んでいましたが、二人とも生粋の台湾人です。
むこうに住んだ経験をいかして台湾にもどったあと陝西料理のレストランを開いたということです。
この標語についても熱心に説明していただけました。
聞いていて彼女の陝西にたいする愛情が感じられてほほえましかったです。
派手に飾り付けられた店内は原色であふれています。
店員さんも民族衣装っぽい服装で働いており、陝西の雰囲気の中でお食事をいただけます。
ただこれが本当に陝西の雰囲気かは本場に行ったことがない私にはわかりません。。
店の奥には個室もありますから団体のかたも気兼ねなくご利用いただけます。
さすがレストランともなりますと飲み物の中にアルコールがしっかりと入っています。
種類は台湾では珍しく、台湾ビール以外にもタイガービールやバドワイザーがあります。
メニュー
クリックしていただけますと勺勺客陝西餐館のホームページ上のメニューに飛びます。
日本語はありませんがお写真つきのメニューですので指差しでご注文ください。
量の選択はメニューにはのっていませんが、実はお料理によっては量を決められます。
量が半分にできるお料理は、お値段もメニューに記載されているものから半分になります。
テーブルに運ばれてくるお茶を飲みながらお料理が来るまでしばらくお待ちください。
お料理
今回注文したお料理
- 油溌半天花穗
- 鳳酥雞
- 焼羊肉鮮湯
- 蒙古炸奶豆腐
檳榔(ビンロウ)というヤシ科の植物の花と筍を炒めたお料理。
塩コショウでしっかりと味をつけられていて、葱油のいい香りが鼻腔をくすぐります。
檳榔花の食感は日本の食べ物ではなかなか似たものがありませんが、噛むとシャクシャクしていて筍ほどではありませんがしっかりとした繊維質のようなものを感じることが出来ます。
その容姿は細長いので、食べている人を見るとまるで麺でも食べるかのようです。
また筍のシャリシャリ感との調和が素晴らしく、味と食感の二つが同時に楽しめます。
葱を鶏肉で巻いて油であげたお料理。
皮を残した鶏肉は、カリカリに揚げられており食べるとまさにバリッという音がします。
鶏肉は新鮮そのもので噛むとジュワっと肉汁が飛び出てきます。
その肉汁をたっぷり吸った葱も味のアクセントとしてしっかりと存在感を示しておりバランスが素晴らしいと感じました。
味つけには、塩コショウ以外にも陝西で使われる独特の風味の調味料がついていて日本のから揚げとはまた違った味わいが楽しめます。
この香辛料は以前ご紹介した新疆料理のレストランの羊肉にまぶしてあるそれそのものでなかなかおもしろい香りがする香辛料です。
おかわり台湾飯。台湾で新疆料理を食べるならこちらのレストランでどうぞ。
この見た目には何の変哲もないスープですが実は秘密があります。
それはこのスープを注文したあとちょっとした行程をご自身で楽しめることです。
お料理を注文してしばらく待っていると写真の白く丸い物体が運ばれてきます。
これは泡饃という小麦粉を練って発酵させずに焼いたお料理です。
レストランでスープを注文して中に入れるものを泡饃にすると、お客さんご自身でこれを手でちぎって一口サイズにしていきます。
泡饃は手で簡単にちぎれ、ちょうどぬれ煎餅みたいな感触です。
おいしいものを食べるためには手間隙をかけなくてはいけません。
がんばれ、ハニー。(私は写真撮影で忙しいから。。)
ちぎり始めて二、三分でこの状態になります。(ありがとう、パオペイ。)
クリップには番号がふっていてこれが私たちの物であることがわかります。
この状態になるとお店の人がこれをまた調理場に戻します。
そしてしばらくしてから完成品を持ってきてくれます。
ではあらためてこちらの食レポをします。
まずスープは羊でとっているためやはり独特の臭いがします。
しかしながらこの臭い、豚骨なら豚の臭い、鶏がらスープなら鶏の臭いがするように羊の臭いがするのは当たり前のことなんですよね。
なぜ私はいままで羊スープの臭いだけをかってにくさいものだと決め付けていたのかがわかりません。
ようするに、このスープは羊の出汁がたっぷりとでていて非常に美味なんです。
泡饃はこの美味なるスープをたっぷり吸ってまさにおやきみたいな食感になっていて、こちらのお料理に華を添えています。
塩味が少ししっかりとつけられていますが、この羊のスープは私にとっていい意味で軽い衝撃にも似た驚きを与えてくれました。
今回のお料理の中で一番のオススメです。
デザートとして注文した中にチーズが入ったスイーツ。
皮は薄くまた揚げられているためパリパリとしています。
チーズは普通のほんのり塩味がするチーズですが、パリパリの皮にまぶしてある粉砂糖と一緒に食べると、パリパリしたドーナッツといった感じがして美味しいです。
まとめ
陝西料理というものにはまってしまいそうになるレベルのとても高いレストラン。
台湾飯の最初のほうにご紹介した人和園もそうですが、中華料理の深淵には驚かずにはいられません。
台湾に来てまで中華料理かよとおっしゃるかたもいるかもしれませんが、個人的にはご旅行中のお食事としての一つの選択肢としては悪くないと強く思います。
台湾リーピーターさんには特にオススメのレストランです。
おかわり台湾飯。雲南料理の素晴らしさがわかる素晴らしく美味しいレストラン、人和園。
勺勺客陝西餐館お店情報
営業時間 11:30-14:30(Lo 13:50)/17:30-21:30(Lo 20:50) 定休日 月曜日 毎月最後の日曜日 最寄のMRT駅 善導寺 BL13 台北地下鉄路線図 アクセス MRT善導寺駅4番出口から徒歩7分 住所 台北市中正區杭州南路一段27號