龍山寺から歩いてこられる距離にある中国の地方麺料理が味わえるレストラン。怖いもの見たさで訪ねてみたらそこには今まで味わったことのない深い味わいの麺料理がありました。ここの麺料理に関しては食べず嫌いはもったいないと断言します。
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評価
- 味 7点
- 予算 100台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 全世代
どんなレストラン?
台湾鉄道萬華駅の前にある開業10年と比較的新しいお店。
地下鉄龍山寺駅からも徒歩圏内にあるため立地は悪くありません。
しかも2019年8月31日付けで移転することが決定しており、新しい場所は住所の番地などは詳しくのせてませんが、龍山寺を前にして右方向に50メートルぐらい進んだところみたいです。
詳しくわかり次第台湾飯でも追記しますが、確実にいえることは今の場所よりもっと交通の便がいいです。
グーグルマップに関しては今回は新しいところの情報が出るまでは台湾飯にはのせないでおきます。
2019年9月、追記。
グーグルマップにお店が出ましたのでお店情報のところを補完しました。
狭い店内で収容人数のキャパは少ないです。
冷房はついていますが熱い麺料理がメインのレストランにしては弱めだと思います。
衛生状態もいいとは言えず大衆レストランの平均やや下といったところです。
ただお店は移転しますので今回の台湾飯のレストランそのものに関する情報はあまり意味がないかもしれませんね。。
メニュー
壁にかかったメニューをみてレジ横の注文表に書きこんでください。
お会計は食べ終わった後になります。
各テーブルに調味料が置いてあります。
詳しくは食レポのところでいいますが、緑色の蓋に入っている調味料が絶品です。
螺蛳粉
螺蛳粉の由来はいろいろあるみたいですが、1960年以降に作られたものでお料理としてはかなり新しい部類になります。
広西チワン族自治区の柳州市の名物料理で、お米で作った麺に螺蛳(タニシ)でとったスープを合わせる独特な麺料理です。
本場の調理法は、しっかりとした処理したタニシを生姜やニンニク、唐辛子と一緒に炒め、下味をつけたあと水を入れ中華調味料で味つけをして弱火で二時間ほど煮込んでいきます。
その後別茹でした新鮮な野菜や麺をいれ、さいごにトッピングをのせれば完成です。
トッピングに使われるのは、酸筍(たけのこの塩水付け)、揚げ湯葉、木耳、ピーナッツ、干し大根などが使われます。
本場の螺蛳粉には独特の臭いがあってその原因となっているのが酸筍です。
人によってはアンモニア臭がするとかいろいろですが、もちろん私は食べたことがないのでわかりません。
ただ今回ご紹介するレストランの螺蛳粉はそういう意味では台湾風味にアレンジされていて酸筍も使われていないので臭みはまったくありません。
オーナーと少しお話させていただきましたが、彼は螺蛳粉の本場柳州市の出身みたいです。
お料理
豚のホルモン入りの麺を注文しました。
こちらの麺には酸筍は入っていません。
他には、小白菜、キクラゲ、揚げ湯葉、ピーナッツ、が入っています。
ますはスープから。
タニシを食べたことがないから正確にはわかりませんが、おそらくこちらのスープには入っていないか入っていてもわずかだと思います。(すみません。確認していないのでわかりません。)
ただ豚骨でとったであろうスープはあっさりした中にもうまみがあって味つけもトッピングの分を除けば少しピリッとした辛さと濃い目の塩味が特徴的です。
せっかく螺蛳粉を食べるのだったら酸っぱさがほしいという食通のかたにも満足させられるようお店のかたが用意しているのが調味料のところでご紹介したピクルスです。
このししとう(もしくはピーマン)のピクルスをお酢とともにスープに入れると味が一気にしまります。
スープに少し脂っこさや塩からさを感じていた私は少し多めにこちらの調味料を入れたのですが、ししとうのさっぱりさもあいまってまるで別の味つけをしたみたいになりました。
入れすぎたらせっかくのスープのうまみが酸味によって消されてしまいますから、スプーンで少しずつ入れて味の調整をしたら間違いがないと思います。
そして今回のお料理で特筆すべきなのはこちらの米で作った麺です。
食感はベトナムのフォーともまた違ったもので、噛むとシャックッと音がしそうな感じで麺が簡単に噛み切れます。
太さは写真のとおり細く日本の素麺3本分ぐらいです。
こしはありませんしモチモチ感もありませんが、なぜかつるっとさくっと胃に収まる感じは食べていてもまったく負担を感じません。
麺は水っぽくなくスープに絡めるとちょうどいい量の水分を麺の中に取り入れるといった様子で完成度は高いです。
香港でも有名な亀ゼリー。
シロップとコーヒーフレッシュ(コーヒーミルク)をくれます。
苦いのが有名な漢方デザートですが、こちらのものは苦味はそこまでありません。
ただおいしいかと聞かれたら正直まあまあといわざるを得ません。
似たような漢方デザートでは台湾の仙草のほうが私は好きです。
おかわり台湾飯。仙草デザートが美味しすぎるお店、愛玉之夢遊仙草。
まとめ
台湾料理ではないけれと、かなり台湾料理に近づけたといえる麺料理。
オーナーさんにもこだわりがあったでしょうが、台湾人の好みに合わせてつくりあげたスープは見事としかいいようがありません。
台湾で現地人が作る本場に近い台湾風味のマイナーな麺料理を皆さんも是非たべてみてください。
なおお店は近日移転します。
おそらく人気が出たための移転だとは思いますが、営業時間が変わったり、お料理のお値段が値上がりしたりする可能性もありますのでわかり次第こちらの記事で追記という形でお知らせします。
2019年9月、追記しました。
ごちそうさまでした。
艋舺螺螄粉 桂林米粉お店情報
営業時間 11:00-21:00 定休日 無休 最寄のMRT駅 龍山寺 BL10 台北地下鉄路線図 アクセス MRT龍山寺駅3番出口から徒歩4分 住所 台北市萬華區廣州街175號