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いつも地元のかたで賑わっている大衆上海料理のレストラン。ご飯時になるとどこからともなく人が集まりだしこの辺りの閑静な場所が一気に賑わいをみせます。
正確には中国八大料理の一つ江蘇料理のレストラン。地元のかたも納得の素晴らしいお料理がお安くいただけます。お料理によっては予約が必要ですが、もしお連れのかたの人数が多いのならこちらのレストランでお食事をしてみてください。
評価
- 味 6点
- 予算 350台湾ドル/人
- サービス 悪い
- 客層 全世代
- 化学調味料 5%
どんなレストラン?
この辺りには国の機関や病院などがあり夜になると喧騒が消えひっそりとしていますが、このお店はいつも活気があってその人気ぶりがうかがえます。
創業してから35年の月日がたっており建物もおそらく改装はしているとおもいますがやはり年季を感じる佇まいになっています。
このレストランは小さな路地に入っていくため見つけにくいかもしれませんが、地図等をしっかりと確認しながらお探しください。
いつも満席で五人以上で行かれる時は予約は必須といえます。
二人だけとかなら相席もしくはしばらく待ちますがお店に入ることはできると思います。
ただ、今回もそうでしたがおそらくお店の調理場の規模が小さいからか、注文してからお料理が運ばれる時間が異常にかかります。
このときも最初に注文してから料理がきたのが30分ぐらいたった後でした。
もちろん入店時にそのことはお店のかたからは伝えられていましたが、こんなに人気があるのなら調理場を拡大するなどの対処をしたほうがいいのではないかと思いました。
評価のところでサービスが悪いとしたのは店員さんの接客が問題ではなくお料理が遅いことへの評価です。
レストランにお酒がない場合の対処法
台湾にこられたことがあるかたはご存知かと思いますが、台湾人はお酒を飲む人が日本と比べて少ないです。
ましてや台湾では食事の時にごはんとお酒を一緒にいただくのは漢方の観点から消化によくないとして考えられています。
ですので台湾のレストランにはお酒を置いていないところがけっこうあります。
さすがに中級店以上のレストランには置いているところが多いですが、大衆店では逆にほとんどおいていません。
ではお酒を飲みたい人はどうしたらいいのでしょうか?
それはお客さん自身がレストランにお酒を持ち込むことです。
台湾では大衆レストランにお酒を持ち込むことは黙認されることが多いです。
ただ注意点としましてはそこのレストランにお酒が置いていないのが大前提になります。
またレストランにお酒があることを承知しているが好きな銘柄がない時やワイン等のお酒が飲みたい方はお店に開瓶費というサービス料金を支払えば好きなお酒を自由に持込むことができます。
お店によって開瓶費の値段もかわりますからそのたびにお店に確認する必要があるため少し面倒くさいです。
ちなみに今回ご紹介したレストランはお酒を販売していないため、ご自身で持ち込む必要があります。
ただその時開瓶費は必要ありません。
この規模のレストランで開瓶費をとらないのは珍しいです。
ここのレストランが人気なのもこういうところなのかもしれませんね。
メニュー
平均したら大体250元前後のメニューが多いです。
残念ながら日本語のメニューはありません。
注文時は店員さんが聞き取りに来てご自身で伝えるシステムです。
いつものように写真はクリックすれば大きくなります。
注文を終えると店員の方が温かいお茶が入ったポットを持ってきてくれます。
ご自身でお茶を入れてお料理が来るのを待ちましょう。。
お料理
豆腐が柔らかすぎず硬すぎずちょうどいい塩梅のお料理。
醤油ベースの少し甘みがあるタレを絡めて食べるとすっと喉に通っていく感じがなんとも心地いいです。
基本薄味で最初は物足りなく感じるかもしれませんが、食べ進めて行くうちにちょうどよく感じる絶妙な味つけです。
高菜と細切りされた豚肉が入った麺料理。
豚骨でとった出汁をベースに高菜のうまみが加わったスープは美味しいのですが、こちらの麺が柔らかすぎのうえこしもなくダルンダルンでおいしくありませんでした。
忙しかったからたまたま失敗したのかどうかわかりませんがこのお店で麺料理はたのまないほうが無難かもしれません。
最後にきたお料理で日本語に訳すとちゃんこ土鍋。
中にはお肉や海鮮等さまざまな具が入っています。
材料の一つ一つから出た出汁はすっきりとした味わいで美味しいのですが、薄味好きの私でも少し薄味すぎました。
今回二人でのお食事にしては量が多くておなかいっぱいであったことを加味してもちょっともの足りたりない味つけでした。
豚の骨付きばら肉を甘辛く煮たお料理。
お肉の下の野菜は空心菜です。
こちらのお肉はトロトロに煮込まれていて、おはしだけでボロッとお肉が骨から離れます。
醤油ベースのタレはほんのりと甘くまたしっかりと煮詰められていてそのうまさがきちんと凝縮されています。
麺料理と鍋料理が私の口に合わず味の評価を6点としましたが、このお肉は非常に素晴らしく、もし看板料理の樟茶鴨(鴨の燻製)や予約しないと注文できない東坡肉(豚の角煮)を食べたていたら評価はもっと上がるに違いないと思わされました。
まとめ
少人数で行くには量が多くて品数が食べられないので少しもったいなく感じるこちらのレストラン。
ただその味つけは老舗らしく安定したものがあり、また地元のかたの様子を見れば本当に心からこのお店を愛していることがうかがえます。
台湾人が大事な家族との団欒にこのレストランを選んでいる事実は、もうそれだけで私が多くを語る余地を奪っているといえるでしょう。
みなさんも地元臭がプンプンのこちらのお店で大事なひと時をお過ごしください。
地元のかたは誰もたのんでいませんが、上海料理のお店なのでしっかりと小籠包もありますよ。
ごちそうさまでした。
川揚郁坊小館お店情報
営業時間 11:00-14:00/17:00-20:30 定休日 月曜日 最寄のMRT駅 小南門 G11 台北地下鉄路線図 アクセス MRT小南門駅2番出口から徒歩5分 住所 台北市中正區延平南路163巷2號