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ミャンマー出身で少数民族雲南白族人のオーナーが提供する雲南家庭料理のレストラン。辛さとうまみが絶妙にマッチしたお料理はお酒やご飯がすすむこと間違いありません。
今回ご紹介するレストランは厳密に言えばミャンマー料理と雲南料理を基礎としたオーナーによる完全な創作料理です。ただその基礎となる部分にはオーナーが子供時代から受け継いできた伝統的な味がしっかりと入っていて、派手さはありませんがすんなりと受け入れられるやさしい味付けになっています。お店の雰囲気もミャンマー文化や少数民族特有の独創的な飾り付けがなされていて雰囲気も独特です。
評価
- 味 7点
- 予算 300台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 現役世代
どんなレストラン?
大通りから外れた小さな路地にポツンと佇んでいるレストラン。
見た目から独特な雰囲気を感じ台湾料理ではないことがわかると思います。
緑をふんだんに取り入れた飾り付けによく見ればオーナーの趣味のレコードをつかった飾りもあります。
趣のある看板とミャンマーの伝統工芸のひとつ傘が飾り付けられています。
気になって調べてみましたが、ミャンマーでは骨組みに使う良質の竹がとれたことから傘の生産が国の重要産業になり、いまでは伝統工芸品として扱われているようです。
特にパテインで作られる傘はパテインの傘として海外でも評価が高いようです。
店内にもミャンマーの傘やよくわからない伝統工芸的なもので飾り付けられ独特な雰囲気を醸し出しています。
お店のコンセプトとして伝統的な雰囲気をだすのはわかりますがお部屋がすこし暗すぎるように感じました。
座席数は多くないので週末には予約をしたほうがいいかと思います。
個人的に気になった電灯に飾り付けられているお守りみたいなもの。
ミャンマー由来なのか、少数民族由来なのかははっきりとわかりませんがなにか意味があるのでしょう。。
世界中から集められたオーナーご自慢のレコードコレクション。
私が行ったときは時間が早かったからか、音楽はかけられませんでしたが、お客さんが増えるとレコードをかけるときがあるみたいです。
こちらお店はお食事のメニューがありません。
お一人様300元(サービス料等なし)ちょうどでお料理をいただけます。
ご注文のときはその確認と食べられないものや苦手な味つけなど細かいことをいろいろ聞いてくれます。
店員さんの中に日本人のかたがいますから、コミュニケーションも大丈夫です。
そして注文が終われば今度はドリンクを選びます。
古いレコードに書かれたメニューですがこちらを参考にしてお選びください。
お料理
豆腐とピータンを混ぜて辛い調味料で味付けされたお料理。
豆腐は白和えのように裏ごしされたような食感ですが水っぽさは残っています。
辛さが強いですがピータンと豆腐の組み合わせはこれはこれで悪くないといった感じです。
ちなみにお料理の上にのっているものはパクチーですのでご注意ください。
春雨をピリ辛ソースにあえたシンプルな小料理。
こちらも辛さが強いですが、酸味もありますのでそのぶん辛さが緩和されます。
春雨は日本で食べるような細いものではなく、素麺三本分ぐらいの太さがありますので調味料がよくからみます。
こちらのお料理にもパクチーがかかっていますのでご注意ください。
本来は豚の頭皮を使ったお料理ですがこちらは豚ばら肉を使っています。
日本のかたは気味悪がるかもしれませんが豚の頭皮は中国ではごく普通の食材です。
ちなみに猪頭皮という中国語は、食材である豚の頭皮というそのままの意味と、おたふく風邪という俗語にもなります。。
お肉は薄くスライスされているため、噛む必要がないくらいやわらかく、脂身と赤身のバランスもいいと感じました。
お酢を加えた独特の辛味があるソースにからめるとまた違った風味が出て楽しめます。
しかしながらここまでご紹介してきた三品はいずれもおいしいのですが、冷たい状態で出てきました。
これらは、中国語でいわゆる冷盤料理といわれる前菜的な扱いをされているお料理なので全体の半分以上が冷盤料理だったのは正直がっかりしました。
キャベツ炒めです。
高温で手早くいためられているため、キャベツのシャキシャキ感がしっかりと残っていて、味つけもシンプルでキャベツの甘さもあいまって美味しいと思いました。
訳すると、ミャンマーココナッツ鳥肉カレー。
インドカレーのように油分が多めのさらさらとしたカレーで、スパイスと鶏肉のうまみが十分にでた素晴らしいカレーです。
タイのレッドカレーにも似たさまざまなスパイスで彩られたカレーではありますが、ココナッツの香りはあまりしませんでした。
ココナッツミルクがあまり好きではない私にはちょうどよかったです。
お食事のメニューはこれで以上です。
白米はおかわり自由ですが、よく食べるかたには正直量は相当少ないといえます。
白米もインディカ米を使っていて、私のときは最初の入れ物に出されたご飯はかなり古めのご飯ではしが少しカチカチになっていました。
言えば変えていただけたでしょうがその日はそのまま食べました。
一杯だけおかわりした白米は炊いたばかりのごはんで本当においしかったので余計に残念に感じました。
デニッシュのような生地に練乳をかけたインドのデザート。
パンはお客さんに提供する前にもう一度焼かれていますから温かいのですが、そのぶんパリパリサクサク感は損なわれています。
まとめ
全体的には辛い味付けですがそれでもうまみがあるので食べてしまうお料理が特徴の今回のレストラン。
お料理も家庭的なら、お店の雰囲気も家庭的で、遠目からオーナーが絶えず気を使ってくれているのがわかります。
おかずの量は確かに少ないですが、その味にはたしかに彼の大事にしてきたふるさとの名残を感じました。
初代オーナーと少しお話をさせていただきましたが、身内に日本人がいてそのかたもお店に常駐しているから日本語も大丈夫だと片言の日本語と中国語で話されました。
ですので、今回のレストランに興味のあるかたは言葉の問題はありませんので気兼ねなくお食事を楽しんでくださいね。
ごちそうさまでした。
巫雲お店情報
営業時間 火曜日-金曜日 17:00-22:00 土曜日-日曜日 11:30-22:00 定休日 月曜日 最寄のMRT駅 台電大樓 台北地下鉄路線図 アクセス MRT台電大樓駅一番出口から徒歩6分 住所 台北市大安區羅斯福路三段244巷9弄7號