鴉片粉圓創始店

台北おすすめ豆花コンテストエントリーナンバー7、タピオカを使ったデザートが充実している台湾デザートのお店、鴉片粉圓。

創業30年以上の歴史があるタピオカを専門に扱う台湾デザートのお店。もちもちとしたタピオカと豆花の組合わせは独特の食感を生み出し新しい世界が開けます。どうぞ皆様もこちらのタピオカ豆花をご堪能ください。


評価

  • 予算 50台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 若者

採点

  • 口当たり 5点
  • 風味 6点
  • 甘さ 7点
  • トッピング 4点
  • 見た目 2点

黒心粉圓


今回は日本の方に人気のタピオカを使った豆花デザートのレポをする前に、台湾におけるタピオカの事件を皆様にお伝えします。

人気が爆発している今だからこそ、台湾ご旅行中に飲まれるタピオカが本当に安全かどうかも含めて皆様の判断材料になれば幸いです。


2013年5月13日に行政院食品藥物管理局は、少数の澱粉加工業者が74項目の製品の中に順丁烯二酸を使っていたと発表しました。

この順丁烯二酸というのは日本語に訳すと無水マレイン酸という工業薬品の一つで、大量に摂取すると腎機能の低下などを招くことが知られており、食品への使用は想定されていません。

ですがこの悪徳業者達はタピオカに粘りと煮込み続けても形が崩れないという特徴を生み出すためにこの工業製品を食用澱粉に混ぜ込んだのです。

行政院食品藥物管理局は同年2月から内定を進めていて、それらの業者の商品が市場に流出する前に未然に防ぎましたが、その量は239トンというとんでもない多さだったのです。


ここまでの悪質な食品偽装の事件はまれですが、台湾ではこういった食品偽装の事件がよく起きます。

外食文化の台湾では、両親が共働きなところが多く、どうしても食事が外食をせざるを得ない事情がありますから、そこを狙ったこのような悪質な食品偽装事件は厳しく断罪されるべきです。

タピオカミルクティーはその独特の食感があいまって今や台湾のみならず世界的に人気のある飲み物になりました。

しかしながらその人気に群がるこのような悪徳業者があることも皆様には知っていただきたいのです。

ちなみにこの項目の表題である黒心とは日本語で言うブラック企業とかのブラックという意味になります。


台湾でタピオカミルクティーを注文するときの注意点

個人的に思う台湾でタピオカミルクティーをどこで注文するのが安心かやその時の注意点を箇条書きで説明します。

1、大手ドリンクスタンドチェーン店で注文する

これが一番わかりやすく安全な方法かもしれません。

2、老舗のお店で注文する

これもわかりやすい方法ですね。

3、値段を見る

安すぎるところや夜市のものはできれば避けましょう。

これは個人の意見ですが、私は夜市では極力生もの、飲み物、フルーツは食べないようにしています。

4、鮮乳かどうかを確認する

台湾では牛乳もしくは牛奶と書いていてもそれは日本語の牛乳ではありません。

粉ミルクや脱脂粉乳も牛乳(牛奶)です。

日本語のメニューでタピオカミルクティーと書いていてもそれが牛乳かどうかを確認するために中国語のメニューで~鮮乳もしくは~鮮奶と書かれているかをご確認ください。


今回はタピオカの影の部分を説明しましたが、皆様が台湾でタピオカを注文されるときに参考にしていただければ幸いです。

さて今回はタピオカがメインのお店だったので食レポの趣旨とは少し外れますがタピオカの注意点を提起させていただきました。

つぎからは本来の豆花コンテストに戻ります。


どんなお店?


お店の外観

創業30年以上の老舗ですがつい最近改装したみたいで、店先には花束が飾っています。



メニュー表

改装したばかりで綺麗ですがおしゃれではありません。。

メニュー表の歪みが気になって仕方がありません。。



店内の様子

なにか殺風景な感じがします。

座席数は多くはありませんが、充分だと思います。


豆花


鴉片豆花(50元)

豆花を注文するとトッピングを二つ選べます。

今回は、タピオカとピーナッツにしました。

鴉片とはアヘンの意味ですがもちろんアヘンなど入っていませんのでご安心を。。


まずは口当たりから。

これは正直あまりよくありませんでした。

柔らかいのですが水っぽく、口の中で溶けるというよりつぶれるといった感じです。

風味も大豆のにおいがほとんどしません。

甘みはほどよく、夏の暑い日にはごくごくいけてしまう感じで、食べ終えた後も喉の渇きがなくなります。

トッピングはさすがタピオカの専門店だけあって上質なタピオカが味わえます。


タピオカミルク


鮮奶粉圓(65元)

きちんと鮮奶(日本語の牛乳)かどうかを確認して注文しました。

どこにも書いていませんが氷なしをたのむとプラス5元です。



こちらのタピオカは甘さが控えめで飲みやすいです。

ただ個人的には弾力がすこし強いと感じました。

粒の大きさは普通サイズで飲むとき弾力があるため噛む必要はありますが、大きさ的にはちょうどいい感じです。

もしかしたらこちらのタピオカは飲むようで作られているのではなく、かき氷のトッピングとして作られているのかもしれません。

今回は注文していませんが、カキ氷をたのんだ場合はこの弾力がちょうどいいバランスを生み出すかもしれません。


まとめ

今回はすこし台湾の暗部をみることになりましたが、これも本当の台湾の姿なんです。

光が差せば必ず陰ができるように、必ずこういった問題が出てくるのは仕方がないことなのかもしれませんね。

さて今回ご紹介したお店はタピオカの専門店なので豆花コンテストに出すのはどうかと考えましたが、豆花を食べた以上出さないのもおかしいと思い記事にすることにしました。

評価としてはそこまで高くはありませんでしたが、標準的な豆花でなんなく完食しました。

今回のお店は本店ですが、台北市内だけでも支店が4店舗ありますので観光客がいきやすいのもオススメのポイントです。



ごちそうさまでした。


鴉片粉圓創始店お店情報

営業時間
10:30-21:00

定休日
月曜日

最寄のMRT駅
新埔 BL08
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT新埔駅2番出口から徒歩8分

住所
新北市板橋區介壽街35號

その他
支店あり