中原福州乾麺

小南門周辺の4大傻瓜麺レストランの一つ、中原福州乾麺。台北では朝食としても食べられている麺料理を是非食べてみてください。

地下鉄小南門駅周辺から中正紀念堂駅にかけてのエリアに点在する4大傻瓜麺のレストラン。そのどれもがそれぞれに特徴があって味を競い合っています。こんな簡単で単純なお料理ではありますが、細かいところでまったく違った美味しさを表現しています。今回はその中でもわりと大きなレストランをご紹介します。


評価

  • 味 7点
  • 予算 60台湾ドル/人
  • サービス 悪い
  • 客層 全世代
  • 化学調味料 5%

どんなレストラン?


お店の外観

もはや字がかすれて見えなくなっている年季の入った看板。

字が消えかけては新しい看板を作ってを繰り返してこんなことになっているのだと推測しますが、これも台湾の文化と大いに関係するのがおもしろいところです。

台湾では事業を始めるとき、その事業の内容の成否を図るよりも大事なのがお店の看板製作です。

どのぐらいのサイズにするかとかどのような色使いにするかとかで、時間をかけ研究して挙句の果てには、風水師に相談したり、廟にお参りしたりして看板のデザインを決めます。

彼らにとって看板はお店の顔であると同時に、その事業の成功を左右する重要なファクターとして存在するのです。

このような文化ですので台湾では所謂看板屋さんという商売が今だに成り立っています。

もちろんIT化にともないそのような商売が減っていることは事実ですが、飲食業の数が多い台湾ではこれからも必ず残り続けるでしょう。

台湾と比べるとまだましですが、日本も看板の数が多いですので、この看板という文化はアジア特有のものなのかもしれませんね。。


ちなみにですが、台湾ではAMAZONがきていません。

台湾人がネット購入する場合に一番多く利用するサイトがPChomeという台湾最大のECグループです。

台湾の外資系ECには日本の楽天が入っていますが、周りの台湾人で使っている人はあまりいません。

この楽天が台湾のPChomeと今年事業協力をするというニュースがありましたのでこれからはわかりませんが今のところはこの台湾ではPChomeが一強といっていいと思います。

もし興味があれば、PChomeのアドレスを貼っておきますのでご覧ください。



店内の様子

小南門周辺の5大傻瓜麺レストランの中では一番大きく綺麗なレストラン。

冷房もあるため快適です。

私がこの店に訪れた時間は14時過ぎだったとおもいますが、この時間帯は人気店であってもだいたいすいています。

台湾のサラリーマンはお昼休みが12時スタートの13時半までのところが多いですので、お昼休憩があるレストランでも大体が14時半が閉店の時間として設定しているところが多いです。

人気店であればあるほどお昼過ぎの14時ぐらいにいくのがストレスなくご飯がたべられますよ。

ただ注意点としましては、お店によっては特にアルバイトの人にまかせっきりのお店は営業時間内であっても、入店を断られることがありますのでご注意くださいね。


台湾あるある(その25)

アルバイトやパートだけのお店の閉店時間は彼らの気分次第

働きたくないでござる


台湾のレストランでお昼の時間に必ず見る従業員総出の餃子もしくはワンタンの包み作業。

おばちゃんたちはぺちゃくちゃしゃべりながらもしっかりとすばやく包んでいきます。

素直にすごいといつも思います。



メニュー

メニューの記入表はないため口頭で注文しないといけません。


お料理


餛飩湯(30元)

ワンタンスープ。

大きさは小ですが、結構な量です。

薄めの塩味の出汁で作った台湾ではよくあるタイプの味付けです。

ただワンタン自体にはしっかりと塩味がついていますので一緒に食べるとその薄味が気にならなくなると思います。

どうしてもだめなかたは、調味料が豊富にありますのでそれらを入れてみてください。



餛飩麺(60元)

先ほどのワンタンスープに麺を入れたお料理。

スープの味は先ほどとまったく同じです。

ただこちらのレストランの麺は非常にすばらしいのでスープつきの麺を頼むのならこれがオススメです。

また麺の詳しい食レポは汁なし麺のとき詳しく説明します。



調味料と高菜

これだけ調味料があればどんなに味が薄いと感じても問題ないでしょう。


傻瓜麺


乾拌麺(30元)

傻瓜麺、乾拌麺でもどちらも同じ汁なし麺です。

この麺だけでは何の味もしないのでこれらに調味料を加えていきます。

詳しくは、別の五大傻瓜麺レストランの一つが店内で写真つきで解説していますので、そのレストランのご紹介時に説明します。



調味料を全て入れた状態。

これから混ぜ混ぜしていきます。



これが混ぜたあとの様子です。

このまま食べ進めますが、食べている最中でもほとんどの人は追加で味付けしています。

まあようするに、味付けはお客さんに完全にまかせっきりということですね。


さて今までも傻瓜麺のお店を台湾飯でご紹介してきましたが、私がこのお店で感じたのは麺の美味しさです。

台湾では珍しくわずかではありますがこの麺にはこしが感じられ、また歯ざわりも噛んだときにぶつっと音が聞こえそうな硬さを確かに感じました。

逆に言えば、汁なしの麺ではこのこしありの麺は喉のとおりがよくなくなる可能性がありますので、スープを注文するのが必須になるかもしれません。

もしスープを注文して一緒に食べるのであれば、個人的にはこちらの麺は相当おすすめです。

傻瓜麺につけるウスターソースは出来合いのものを使っているようです。

麺にウスターソースと思った方は以前の台湾飯を読んでみてくださいね。。


おかわり台湾飯。その他5大傻瓜麺のお店とウスターソースの秘密。


まとめ

早い、安い、うまい、台湾のファーストフード麺である傻瓜麺。

出勤前の早朝からお店には人であふれています。

日本ではなかなか考えられない朝から麺料理もこのあっさりとした味付けならもしかしたらはまる人もいるかもしれませんよ。

いずれにせよ、この地域一帯にはおいしい傻瓜麺のレストランがたくさんありますんで、食べ比べをしてみてはいかがですか。


中原福州乾麺お店情報

営業時間
06:30-19:30

定休日
土曜日、日曜日

最寄のMRT駅
小南門 G11
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT小南門駅1番出口から徒歩3分

住所
台北市中正區延平南路164號