黄豆家

台北おすすめ豆花コンテストエントリーナンバー5、またまた南機場夜市からノミネートされた豆花の名店、黄豆家。

台湾飯が台北で一番オススメする夜市、南機場夜市からノミネートされた豆花のお店。2015年創業と新しいですが、豆花をおしゃれな空間で食べることができます。夜市でご飯をたべて、食後のデザートにここの豆花を食べる、これ以上の幸せはありませんね。


評価

  • 予算 45台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 若者

採点

  • 口当たり 6点
  • 風味 7点
  • 甘さ 9点
  • トッピング 2点
  • 見た目 3点

どんなお店?


お店の外観

台北中心地からはすこし離れていますが、夜市の中でも美味しいものがたくさんあり、私個人的にも一番オススメの夜市である南機場夜市に位置します。

お店は2015年創業と新しく、写真のとおり建物のデザインが素敵なお店です。

とくに看板は日本の家紋を意識しているのでしょうか、豆という漢字をデフォルメしたすばらしいデザインだと思います。

台湾では最近日本の家紋をモチーフとしたデザインをよく見かけます。



出典:創達國際實業有限公司様

例えばこの家紋デザインは、よくみると三つのクロワッサンが家紋風にデザインされています。

こちらのお店はクロワッサン専門のお店で高雄に本社を置く台湾の企業です。

ほかにもKUKOというベルギーワッフルの専門店も持っている会社なのですが、このクロワッサンを使った家紋風のデザインは素直にかわいいと思います。

またお店も日本を意識しているのでしょうか、ホームページに日本語が意図的に使われていますし、お店の名前も中国語読みではなく日本語読みの、HAZUKIDOU、になっています。

(ただ肝心のクロワッサンの味は正直普通です。やはりパンやケーキを日本の方は、一部を除いてわざわざ台湾で食べる必要はないと思います。日本のパン、ケーキのレベルは相当高いといわざるをえません)

日本とは関係ないものでも、例えば今回のクロワッサンのようなものも、日本風にアレンジして、日本を意識したデザインを取りいれた店舗で売るという形態は台湾ではもはや普通の光景になっています。


おかわり台湾飯。台湾のおいしいパンや、ケーキを食べてみてください。



先に注文をしてお会計を済ませて座席を探すシステムです。

基本的にはどの時間帯でもすごく混むことはないと思います。



お店に併設された食事スペース

豆花をたのんだ後は席を探して空いているところに座って待っていてください。

注文したときに番号札も渡されます。

こちらのお食事スペースは、オープンエアになっていますので、汗をかいてくたくたになった方がクーラーの恩恵にあずかることはできませんが、扇風機が何台か稼動していますので、こころもち涼しさを感じることができます。


豆花


金桔豆花

金桔豆花に5元プラスして薏仁をトッピングしました。

日本ではあまりみかけない薏仁ですが、台湾では漢方としてまたはデザートによく使われています。

そしてシロップには豆花コンテストで初めてアレンジしたものを注文しました。


メニュー漢字解説(その22)

薏仁(イーレン)

意味 ハトムギ

薏仁湯 ハトムギスープ


さて今回の豆花、まず最初の口当たりはすこし柔らかいなという印象です。

口に入れても豆花自体は柔らかいのに、滑らかさはそこまでよくありません。

ただ、風味はよく豆花特有の大豆の香りもしっかりと感じることができました。

そして、こちらのシロップ。

これがすごく美味しいんです。

豆花をたべまくった私としては、なんやかんやいっても豆花は、黒蜜シロップが一番合うと確信していましたが、その私の確信を見事にこのお店のシロップは打ち砕きました。

まず使われている金桔の酸味と、加えたであろう甘みのバランスが最高なのです。

金桔自体は香りは抜群なのですが、酸味が強く甘みが少ない果物ですから、うまく調整しないとここまで美味しくはできません。

なにより暑いなか、この香りと酸味そして甘みがまさに体に染み渡り、シロップまで一気に飲み干してしまいました。

ちなみにトッピングの薏仁はこのシロップには合いませんでした。



金桔

金桔とは和訳の難しい柑橘系の果物です。

香りがよく、酸味が強く甘みがすくないのが特徴で、熟せば黄色になるのですが熟しても甘みが強くならないので、香りがよりつよい果実が青いうちに摘み取ります。

この果物を無理やり和訳すると、沖縄のシークヮーサーや東南アジアで広く栽培されているカラマンシーとなるのですが、私はどちらも食べたことがないので、個人的な意見として日本の果物で似ているものを探せば、スダチがそれに最も近いと思います。


まとめ

毎日更新を続けている台湾飯ですが、豆花コンテストでご紹介した店舗はまだ5店舗目です。

まだまだ先は長いですが、一応全てのオススメのお店がでるまでランキングいたしませんので、もうしばらくお付き合いください。

さて今回の豆花もすばらしい味でした。

豆花というそこまで複雑ではない台湾のデザートではありますが、お店ごとに特徴があって本当に奥がふかいなと再確認しました。

またしつこいようですが、ここのお店が位置する南機場夜市は本当に素晴らしい夜市ですので、読者の皆様にもぜひとも行ってもらいたい夜市の一つです。

不便な立地ですので、もしお困りでしたらピンピントラベルにご相談ください。


台湾のオプショナルツアーを専門に扱う旅行会社、ピンピントラベル



ごちそうさまでした。


黄豆家お店情報

営業時間
12:00-23:00

定休日
無休

最寄のMRT駅
龍山寺 BL10
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT龍山寺駅2番出口から徒歩18分

住所
台北市中正區中華路2段301巷2號