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台湾の有名温泉地、北投区にあるおしゃれなカフェ。おしゃれなだけではなく、ケーキの味も本格派なんです。
住宅街のなかにポツンと立っているこちらのカフェ。もともとはお米屋さんの倉庫として使っていた建物をおしゃれな空間に変えました。本格的なケーキとともにゆったりとした時間を過ごしてください。
評価
- 味 7点
- 予算 280台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 ご家族
どんなお店?
もともとはお米屋さんの倉庫とのことですが、外観からはまったく想像できません。
緑あふれる空間をそのまま利用した入り口は、北投という場所柄もあいまってゆったりとした感じを与えてくれます。
看板があまりにも小さすぎて思わず見逃してしまいそうになります。
市内ではこれでもかと大きな看板をかかげてお互いが主張しあっている光景をいつも眺めている人たちにとっては、これだけでも癒しとなるのではないでしょうか。
ただ、旅行者にとってはわかりづらいのでしっかりと地図とにらめっこしながらこちらにいらしてください。
入り口の鉄門をくぐって右手すぐに建物に入る玄関が見えます。
鉄で作られたすこし殺風景な門がありますが、ここらに以前倉庫としてつかわれていた面影を見ることができます。
緑あふれるこのお店の玄関口は見るものにやすらぎを与えてくれますね。
さすがカフェとしか言いようがないおしゃれな空間。
元倉庫の特徴を生かして、高めの天井からの光の取り入れ方がうまいとおもいました。
中は広々としていますが、大型のエアコンが備え付けられていますから、寒いぐらい室温は下がっています。
清潔さは、綺麗に改装されていますので十分だと思います。
むき出しのコンクリートが以前倉庫であることを如実に感じさせます。
日本と同じで台湾でも、古民家や古い建物をリノベーションして再生することが最近特に流行っていると思います。
台湾の場合は特に日本統治時代の建物のリノベーションが多いですね。
カウンター席もありますが誰も使っていません。
上の梁は以前この建物が二階建てであったときの名残です。
今でははしごを使って二階にいくみたいで、下から覗いたらお店の備品がおいてあるのが見えます。
ドリンク
お一人様ワンドリンク制です。
祝休日は、お茶が運ばれてきてから一時間半の時間制限があります。
今回注文したドリンクは、カフェラテとアッサム紅茶のミルクティーです。
あまりにも喉が渇いていたので、写真を撮る前に一口だけ飲んでしまいました。
すみません。。
コーヒーの香りが濃厚で、酸味が弱く、苦味とのバランスがいいコーヒーです。
このお店はコーヒー豆にもこだわっているみたいで、世界中の有名どころはもちろん、貴重な台湾阿里山コーヒー豆も販売しています。
お土産で購入することもできますので、こちらに休憩がてらドリンクを飲んでいただいて、コーヒー豆を買って帰ってもいいかもしれませんね。
ちなみに、台湾の阿里山コーヒーは酸味が強いコーヒーですので、苦手な方は注意してください。
ウーロン茶で有名な台湾ですが、実は紅茶も美味しいんですよ。
南投県日月潭では、日本統治時代にインドからアッサム種の茶樹を移植して以来、研鑽を重ね本格的なお茶の栽培をしています。
台湾紅茶の詳しい解説は、また別のカフェを紹介するときにご案内しますね。
こちらのカフェの紅茶はアッサムティーですがこれが台湾のアッサムなのかは確認していません。
まずなにより香りがすごくいい紅茶。
いい茶葉を使っているのがわかります。
また紅茶は立て方ひとつで香りがかわると聞きますので、たてかたも研究しているのでしょうね。
コーヒーも紅茶もそれなりのお値段はしますが、このレベルの高さなら納得です。
ケーキ
フランスのチョコレートにポルトガルのボルドーワインをまぜて焼き上げた生地に熟成ウイスキーが入ったチョコレートクリームでコーティングしたシフォンケーキです。
お酒が2種類も入っているので大人の味かと思いましたが、ぜんぜんそんなことはなく子供でも食べられるケーキです。
一口食べると、甘さの中に生地から出るワインの芳醇なかおりが口の中ではじけ、その匂いが消える前にチョコレートの香りが口全体を包み込むといった感じです。
シフォンの部分も、ふわふわでフォークで刺そうとしてもやわらかくて生地がその圧力に反発して逃げていきます。
口に入れてもそのやわらかさと、繊細さを十分に感じることができ、チョコレートソースの滑らかさとも相性が抜群のすばらしいケーキです。
ただ以前も私は記事の中で言いましたが、台湾のケーキのレベルは日本と比べてまだまだだと思うことがよくあります。
その根拠となるのが、生クリームのできばえです。
ここで写真のケーキを見ていただきたいのですが、この写真はケーキが来てから3分以内の状態です。
今にも倒れそうで、クリームも溶け出しているのがわかると思います。
クーラーがんがんの部屋で3分以内のクリームの状態がこうでは、美味しいケーキも魅力が減ってしまいます。
又聞きになりますが、台湾に以前いらっしゃった日本人のプロのパティシエさんが言うには、高温多湿の台湾でおいしい生クリームを作るのは無理に近いことらしいです。
お店で買ったあとおうちまで持って帰ることを想定したケーキ作りにおいて、台湾では生クリームを使ったおいしいケーキができないのは、こういった事情があったんですね。
とはいえ、生クリームを使わないケーキは台湾でもおいしいものがいっぱいありますので無類の生クリーム好き以外のかたは問題ない話です。
まとめ
生クリーム好きの私ですが、半分あきらめかけていたクリームを使ったケーキですばらしいものに出会えた今回の台湾飯。
今までも台湾で評判のケーキ屋さんにいっては裏切られをつづけてきた私ですが、このお店のケーキは間違いなくおすすめです。
ただやはりクリームが溶け出すのが早いので、注文してからすぐ食べるようにしてくださいね。
これからも台湾飯として美味しいケーキ屋を探す終わりなき旅をつづけますので、読者の皆様は期待して待っていてくださいね。
ごちそうさまでした。
拾米屋お店情報
営業時間 12:00-19:00 定休日 無休 最寄のMRT駅 北投 R22 台北地下鉄路線図 アクセス MRT北投駅出口から徒歩8分 住所 台北市北投區大同街153號1號倉庫