昌吉紅焼鰻

まさに京都料理と台湾料理のコラボレーション。台湾の暑い夏を薬膳ハモスープで乗り切りましょう。

日本では暑い夏に冷たいものをたべますよね。では台湾ではどうするとおもいますか。今回はこの疑問を解き明かしつつ、台湾人の健康をささえるため夏ばて防止料理を提供するレストランをご紹介します。


評価

  • 味 7点
  • 予算 90台湾ドル/人
  • サービス 普通
  • 客層 年配者
  • 化学調味料 5%

どんなレストラン?


近くに伝統市場があり、斜め向かいには以前ご紹介した豚の血スープで人気のレストランがあります。

近くまできてもし見つけられなくても、いつもお客さんが並んでいますのでその列を目指してこのレストランを探してください。


おかわり台湾飯。意外と食べられる豚の血スープのレストラン。



台湾の一般的な大衆レストラン

ご年配のお父さんがたがフーフーいいながら熱いスープを暑い台湾で飲んでいます。

席はここのスペースと奥にまだ同じぐらいの大きさのスペースがあるため一応の座席数はありますが、お昼時にはやはり長い列ができてしまいます。

人気のレストランはどこでもしょうがないですね。

その時間さえ外せばここはそこまで混む感じではないですね。

ただおそらく冬は温かいスープを求めて夏以上に混雑することが予想されますのでご注意ください。

掃除はきちんとされていますが、大衆レストランですので綺麗とはいえません。



スープとハモが入った寸胴鍋

店先でたくさん湯気をだしながら調理しています。

冬場になるとこの湯気とにおいにつられてお客さんがふらっと立ち寄るのでしょうね。

注文してお支払いしたらレジの人が調理場の人に声をかけてお皿によそうシステムです。



こちらもスープと同じで注文した後お皿によそってくれます。


お料理


紅焼鰻

料理名は鰻ですが、これは日本の鰻ではなくハモです。

ハモは中国語で海鰻と書き、台湾で鰻といえばこのハモをさすことが多いです。

ただ台湾は特に台北は日本の影響をもろに受けているためいたるところに日本食のレストランがあり鰻の蒲焼も普通に食べられます。

台北の鰻屋は結構美味しいですし、その中の一軒はミシュランビブグルマンをとったこともあるぐらいですので、台湾旅行で鰻の蒲焼をためしてみてもおもしろいかもしれませんね。



さて今回のハモスープに戻ります。

こちらのハモは臭みをけし身を柔らかくさせるため紅麹に24時間漬け込んだあとに油でからっと揚げています。

ハモはとても大きいので、京都のハモ料理とは違い、お客さんが食べながら骨を口から出します。

紅麹は沖縄のかた以外のひとはあまり聞き覚えがない名前だと思いますが、台湾では一般的な調味料で台湾飯でも何軒かこの調味料を使った料理を提供しているレストランを紹介したことがあります。

お写真では紅麹で真っ赤に染まったお肉とかがありますので、見る前にすこし覚悟しといてくださいね。


おかわり台湾飯。魔法の調味料紅麹を使った料理。


メニュー漢字解説(その12)

海鰻(ハイユー) ハモ
鰻魚(マンユー)(河鰻) ウナギ
星鰻(シンユー) アナゴ

メインの食レポ

まずはスープから。

こちらのスープは私の予想をいい意味で完全に裏切りました。

飲む前は、台湾でよくありがちなとろみのついた少し甘みがする鶏がら等のお肉系を使ったスープと思ったのですが、実際はガッツリ薬膳の香りがたっぷりのスープです。

ただ、薬膳のにおいはしますが、出汁はハモからとっているのか海鮮系のあっさり風味で、台湾でよくある骨付き豚肉の薬膳スープのこってりさと比べてずいぶん飲みやすくなっています。

以前はお肉系の薬膳スープは苦手でしたが、もしこちらを先に飲めばそこまで薬膳スープに苦手意識を持たなくてすんだかもしれません。

今でも特定のレストランでしか薬膳スープは飲めませんが、もし私と同じで薬膳が苦手な方でハモに苦手意識がないのであれば、ここのスープはオススメです。

そしてこの薬膳スープに浸して食べるのはハモの揚げ物です。

ハモは骨をいちいち取り出すのが面倒ですが、お肉はやわらかくかつ臭みがなく、また揚げているので皮の部分がかりかりとして食感も楽しめます。

それを薬膳スープと一緒に飲めば確かに夏ばてなどいっぺんに吹き飛んでしまいます。


おかわり台湾飯。薬膳スープがおいしい士林夜市のレストラン。



ビーフン

ハモスープと一緒にあわせるのは、薄味のビーフン。

お客さんのほとんどが注文しています。

味は塩気が薄い以外特に特徴があるとは思いませんでした。


まとめ

台湾人は暑い夏を乗り切るために熱いものを食べるが今回の表題の答えでした。

実際台湾人は冷たいものは体を冷やすといって夏であっても食べたがりません。

(ただクーラーはがんがんなんですよね。不思議です。)

漢方に基づく考えなのですが、私もいまではコンビニでもキンキンに冷えたものより常温の水を買うときがあります。

これも台湾の生活に慣れてきた証拠かもしれませんね。

さて、今回は久しぶりにがっつりと食べ物のレポートができました。

私のブログの根幹をなす食レポで記事が書けるのはやはりうれしいものですね。

これからも、有名無名にかかわらず私がおいしいと思ったレストランをどんどんご紹介しますね。


昌吉紅焼鰻レストラン情報

営業時間
09:30-24:00

定休日
無休

最寄のMRT駅
民權西路 O11 R13
台北地下鉄路線図

アクセス
MRT民權西路駅5番出口から徒歩8分

住所
台北市大同區昌吉街51號