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コーヒーゼリーかな？いいえ違います。中国で生薬として使われている植物を使ったスイーツ、仙草ゼリーです。
台湾のスイーツはたくさんありますが、一部を除いて共通しているのが、甘くて、おいしくて、そして健康的。見た目に惑わされないで、さあ一口食べてみてください。あなたの目の前の新しい扉が開くはず。
評価
- 味 7点
- 予算 60台湾ドル/人
- サービス 普通
- 客層 全世代
どんなお店？
店内には10人くらい、外には5人ぐらい座れるスペースがあります。
店内は綺麗に掃除されていますが、わたしが行ったときは、店内のスペースは作り置きのカップで机が占められていて座ることができませんでした。
これも台湾ではよくあることなのでもはや驚きもしません。
レストランのお客様に出す小皿料理や飲み物を冷やしている冷蔵庫の片隅には従業員たちが持ち込んだ飲み物が一緒に冷やしてあることなんて日常茶飯事です。
台湾あるある（その16） お店の冷蔵庫は従業員、お客様、共通。 間違えて従業員の飲み物を持っていかないようにしましょう。
仙草とは？
仙草の葉
出典：天下雜誌
仙草とは、生薬の一つでありまた今では伝統的なスイーツの名称にもなっています。
効能は体の熱を取り除き、解熱作用があり、血圧も下げるとされています。
食べ方は乾燥させた仙草を煮出し、その汁をいろいろ加工していただきます。
冷たくして食べてもいいですし温かくしてたべてもいいです。
今回はお店で仙草ゼリーをいただいたので、仙草ゼリーの作り方を書き記します。
- ボウルに水をはり干し仙草を洗います。
- 水を張ったなべに洗った仙草をいれ強火で三時間煮出します。
- 漉し器と漉し布に二回くぐらせ小さな枝やごみを完全に取り除きます。
- 煮出した水の粗熱をとった後ゼラチンを入れ冷蔵庫に入れて約二時間待てば完成です。
- 食べやすい大きさに切ってお好きな味付けで食べましょう。
乾燥させた仙草
出典：自由時報
仙草は最低でも2、3年乾燥させる必要があり4、5年乾燥させたものが一番良いとされています。
台湾では新竹県の関西というところが生産地として一番有名で、台湾全土の8割がここで生産されています。
仙草は3月に種植えをして10月に採集をしますが、この地域に9月から12月にかけて吹き付ける九降風という風が強烈で、この風にあてて乾燥させると、10年は腐らずに仙草を保存することができます。
この地域にはそういった特性があるので仙草がおいしく仕上がるというわけです。
秋になるとその風を利用した柿餅（干し柿）が生産され鮮やかな景色が展開されます。
干し柿農場の様子
新竹には他にも山の中に隠された美人の湯として名高い温泉や、旧市街、客家の伝統を楽しめるお茶屋など楽しい観光地が少なくありません。
もしご興味があればメールにてお気軽にピンピントラベルにご相談ください。
台湾オプショナルツアー専門会社。ご相談承ります。
仙草スイーツ
前置きが長くなりました。本題の食レポを始めます。
まず皆様が気になると思う仙草の味は基本すこし苦味があり、においも仙草独特のにおいがあります。
このにおいはいやなにおいではなく、ハーブ系をすこし薄めて草っぽくしたにおいといえばわかりやすいかもしれません。
いずれにせよ、見た目が似ている香港の亀ゼリーとはまったくの別物といってよく（亀ゼリーは苦味が強いです）、台湾の食べ物に苦手意識のある私ですらそこまで拒否反応は起こりませんでした。
ここのお店の仙草は、しっかりとした歯ごたえがありまさに食べるためのゼリーといった感じです。
ソースの甘さもちょうどよく、仙草のにおいが消えないよう調整された味付けになっています。
トッピングに選んだのは芋圓という九份の名産として有名なタロイモをベースにした団子を選びました。
この団子もモチモチして美味しく味付けも甘さ控えめでソースとの相性も抜群です。
メニュー漢字解説（その9） 芋圓（ユーエン） 意味 タロイモ団子
まとめ
おいしく、健康的、という難しいバランスをみごとにとっている素晴らしいデザート仙草ゼリー。
台湾スイーツの真髄がまさにここに詰まっていると感じます。
台湾には仙草意外にも健康的なデザートがたくさんあり以前ご紹介した愛玉もその一つですね。
おかわり台湾飯（愛玉がおいしい屋台）
台湾にはまだまだいっぱい美味しいスイーツがあります。
読者の皆様も是非台湾のスイーツを食べにいらしてください。
ごちそうさまでした。
愛玉之夢遊仙草お店情報
営業時間 12:00-3:00 定休日 無休 最寄のMRT駅 信義安和 R04 台北地下鉄路線図 アクセス MRT信義安和駅4番出口から徒歩6分 住所 台北市大安區通化街56號1樓
